2011/11/19

去りし日の名松線


秋のフレームの中を行く気動車。
今日同じ場所でカメラを構えていたとしても、残念ながらこの光景はしばらく写すことはできない。


三重県松坂から名張を目指して建設された名松線。
その目標は果たすことが出来ず、盲腸線として沿線住民の足となっていた。
さらに、2009年の台風の影響で路盤が崩れてしまい、現在は終点まで列車で行くことは叶わない。


蒸気時代の古い給水塔がシンボルの伊勢奥津駅。
山間に囲まれた小さな集落にある小さな終着駅だ。


ススキを靡かせながら、森のトンネルを抜ける。
リニアなどの最新技術への投資も大切だが、この鉄道を必要としている人達のことを忘れないで欲しい。


一時は部分廃止も検討された名松線だが、周辺自治体の協力の下、JR東海との間に無事復活が約束された。
だが、全線開通見込みは2016年。まだまだ長い道のりだ。

Fujifilm S3 pro +Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)

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