2013/01/30

冬景 -五所川原駅-


夜明け前。白く染まったホームに、雪化粧の列車がやってきた。
都会暮らしの身からすると、雪国の列車で通学なんて羨ましい限り。
しかし、当事者にとってはそうでもないだろう…



国鉄時代の面影がよく残る駅には、朱色の気動車がよく似合う。
駅名板のりんごマークはご愛嬌。


通勤・通学と地元民の足になっている五能線。
多少の雪でもヘコタレない列車は重要な交通機関だ。
この日も定刻通り出発進行!


こちらは津軽鉄道のホーム。
出発間際、五能線の列車から降りた3つの影が、颯爽と車内へかけて行った。


ボタンを押して扉を開け暖かな車内へ。
寒い土地を走る列車ならではの光景が繰り広げられる。


Nikon D800
+ Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)[a,b,c,d,f]
+ AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)[e]

2013/01/29

ぶらり五能線


真っ白に染まった林檎畑の中を、颯爽と駆け抜けるディーゼルカー。
その後ろに見えるのは岩木山。
津軽を代表する美しい山だ。



鉄道旅行する時、いつも憧れだった五能線。
荒々しい日本海沿いを行くその姿は、多くの旅人を虜にしてやまない。



分厚い雪雲が太陽を隠す折り返し駅。
素手でのサボ交換は、見てるだけでも冷たそう。


運休を心配するほどの吹雪もあれば、時折現れる冬の青空。
全線走破に一日掛かるだけあって、様々な自然の顔を見ることができる。



車窓に映るのは厳冬の日本海。
どんなときも、列車の旅はボックス席が一番だ。


Nikon D800
+ Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)[b,c,d,e,f]
+ AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)[a]

2013/01/28

ストーブ列車を訪ねて・・・ その2


訪れた日は、日本海に側を中心に大荒れの天気。
窓の外は風に舞う雪で何も見えない。
ただ、轟々と燃えるストーブだけが、不思議ととても心強く感じる。



列車は津軽鉄道の中間駅 金木駅に到着。
普段見慣れている窓枠より少し小さな車窓には、ふるさとの日常風景が繰り広げられていた。



ストーブ列車に使われている車両は、製造から60年が経過している木造客車。
風雪に耐え、今でも現役で働いている姿はなんとも頼もしい。



しかし、所々木製の窓枠が傷んでおり、実は隙間だらけ。
車内に雪が舞うこともしばしばあったが、それもストーブ列車ならではの貴重な体験だ。



かわいい津軽弁で車内を暖かくしてくれた乗務員さん。
終着駅についた時には、ストーブと津軽の人の愛情ですっかりポカポカな気分でした!

Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)[a,b,c,d,e]

・関連リンク : ストーブ列車を訪ねて・・・ その1

2013/01/27

ストーブ列車を訪ねて・・・ その1


真っ白に凍てつくホーム。
そこに重厚なジョイント音を響かせて、古老の木造客車が静かに停車する。
屋根に残る雪とぶさ下がる氷柱が、この地の寒さを物語る。



本州北端 津軽の地を走る津軽鉄道にやってきました。
お目当てはもちろんストーブ列車。
早速、出発駅である五所川原駅で切符を買い求め乗車!
すっかり珍しくなった硬券が、今なお現役だ。



車内に2つ設置された小さな石炭ストーブ。
雪が吹雪く氷点下の中を走る列車の暖には、ちょっと心もとない気がしていた。
ところが、ストーブ近くの座席に座るとビックリ。
その姿からは想像できないほど暖かく、ストーブ最寄りの席では火傷してもおかしくない威力。
これには居合わせた一同驚きだった。



ストーブに焼べられるのは、真っ黒な石炭。
日本でも数少ない現役の炭鉱、北海道 釧路コールマインで採掘された石炭だそうだ。
過去には海外から購入した石炭も使用していたらしいが、"匂い"がやはり国産のものとは違うと話してくれた。



そしてお待ちかねの焼き物タイム!
車内で地元産"スルメ"を購入しストーブの網上へ。
しかし、焼き始めたのもつかの間。ストーブの威力があまりにも強く、数十秒でチリチリに…
お陰で終着駅に着くまでの時間、ゆっくり頂くことができました。



ストーブの火の管理は車掌さんのお仕事。
切符検札に車内アナウンス等、通常業務を熟しながら、火を絶やさぬよう石炭を焼べる。
「大変そうですね」と声をかけると、「最近ストーブ列車がテレビに出たんで、すっかり有名人気分ですよ」と笑顔で答えてくれた。

Nikon D800
+ Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)[b,c,d,e]
+ AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)[a,f]

・関連リンク : ストーブ列車を訪ねて・・・ その2

2013/01/24

弘南鉄道 大鰐線


津軽鉄道乗車のために購入した「津軽フリーパス」を確認すると、どうやら弘南鉄道も乗り放題に入っているよう。
なかなか乗車の機会もないだろうと、JRで大鰐駅まで行き、弘南鉄道 大鰐線を完乗することに。


島式の弘南鉄道ホームに向かうと、味のある木造屋根の脇に静かに列車が止まっていた。 元東急7000系のステンレス車体が輝きを放つ。


突然元気な声が聞こえ、ホームが賑やかになった。
下校途中の小学生たちは、列車が発車するまで雪合戦に夢中。


やっぱり男の子は電車が好き。
毎日見ている風景なのだろうけど、見事なかぶりつき。


雪国らしくドアが半自動に改造されている以外は、車内は東急時代そのまま。
つり革のりんごの上には、古いマルキュウーの広告が残る。


終点の中央弘前駅。
駅名看板が電球色で照らされ、ほのかに温かみを感じる。


再び大鰐駅に戻る。
すっかり冬闇に覆われた駅構内の片隅には、大鰐線名物のラッセル車が留置されていた。

Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...