2012/12/05
消え行く風景
冷たい雨に葉を落とす銀杏の大木。
その傍らに、国鉄型気動車が静かに停車する。
何度も通った場所だが、お隣を走る小湊鉄道についつい惹かれ、結局ゆっくり探訪することができなかった。
いざ最期の時を迎えてしまうと、後悔の気持ちが少し出てくる。
奇跡的に残っていたタブレットも、一足先に過去のもの。
当たり前に繰り広げられていた懐かしい風景が、またひとつ消えてしまった。
Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
Lumix DMC-FZ30
2012/11/26
晩秋の小湊
冷たい雨がしとしと降る、冬間近の房総半島。
今年も、小湊沿線は黄色く染まっていました。
本降りの雨に、上総久保駅で雨宿り。
予報外れはショックだったが、雨でなければ窓を見つめることはしなかったかもしれない。
湿った石階段に足を滑らせながら、小さな神社へやってきた。
銀杏の葉が散りばめられた境内見下ろして、列車を見送る。
駅舎の軒先に吊るされた干し柿。
白く塗られた駅舎との色合いが、列車のカラーと見事にマッチ!
この日は三連休の中日ということもあってか、幾つかの駅では炊き出しなどのイベントを行なっていた。
列車も3両に増結され、盛況な様でなにより。
Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
2012/11/12
2012/11/11
染まる朝
朝5時。
ふと窓の外を見ると、東の空に浮かぶうろこ雲が真っ赤。
刻々と変化する空色に慌ててしまい、ホワイトバランスを"晴天"のままシャッターを押してしまった。
が、ホームまで赤く染まっていたその光景そのままが写されていた。
この時は午後雨が降るなんて信じられなかった…
Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
場所:
日本, 三鷹台駅(東京)
2012/11/06
只見線 秋のお立ち台訪問
先週に引き続き、秋を求めて会津へ。
山々の紅葉はまさに見頃。
天気にも恵まれ、シャッターを押す度に心が高鳴る。
一番気になっていた第三橋梁。
先週ほどではないが、この日も多くのカメラマンがシャッター音を響かせていた。
こちらは直前まで水鏡になっていたのに、風が出てくると水面はすっかり濁ってしまった。
聞けば、洪水の影響で川底に相当な汚泥が溜まっているのが原因らしい。
黄色く染まった小さな谷を見下ろす。
気づけば11月。
この谷が雪に閉ざされるのも間近だ。
川霧が漂う朝の只見川第一橋梁。
太陽がいないとさすがにかなり寒い。
田子倉ではもう雪が降ったとのことなので、只見に通うのもしばらくお預けだろうか。
Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)[1,3-5枚目]
+ AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)[2枚目]
2012/10/30
SL会津只見号
まるで、パレットから絵の具をこぼしてしまったように、色鮮やかな山肌。
自然が創りだしたキャンパスの中を、旧客を3両従えて小さな機関車がやってきた。
さながらジオラマの風景だ。
軽快な懐かしい汽笛と、思いの外豪快なドラフト音が会津の谷に響き渡る。
かつて日本のあちこちで見ることができたであろう貴重な風景が、ここには残っていた。
Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
2012/10/28
只見の秋をゆく
紅葉が真っ盛りの只見。
絵に描いたような秋の風景が車窓いっぱいに広がる、只見線を再訪問!
賑やかな木々の間を、会津川口行きがゆく。
化粧直しされてピカピカの車両も、どこか嬉しそうだ。
列車が連れてきた秋風に、ススキの穂がなびく。
ボックス席が羨ましい限り。
Nikon D800 + AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)[1,3枚目]
+ Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)[2,4枚目]
2012/10/22
星空目指して。
オリオン座流星群がピークだということで、中井先生の第二五之町踏切へ。
警報機すらない小さな踏切だけど、どこか懐かしい風景がここにある。
流星観測は、思ったより街明かりと飛行機が多く、途中で断念。
けれども、あぜ道で一人星空を見上げて過ごした数時間は、都会暮らしの自分には貴重なひとときだった。
Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
場所:
日本, 千葉県いすみ市引田208
2012/10/21
駅前ぬこ広場。
秋雲が漂う高滝駅。
お昼寝タイムにおじゃまします。
アスファルトの暖かさから逃げられないのか、微動だにしない子主。
奥の陽が当たってるところのほうが、暖かいと思うんだけれども…
気持ちよさそうに寝てるとこすいません。
そんなに睨まないでください。
夕陽があたって暖かそうな特等席。
ちなみに威嚇じゃなくてあくびしたとこです。
おやすみなさいにゃ。
Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
場所:
日本, 高滝駅(千葉)
2012/10/07
只見線入門
古き良きふるさとの風景が広がる、奥会津。
秋桜の脇をかすめて、国鉄型気動車がゆっくり通り過ぎる。
青空に漂う雲も、いつの間にか秋雲になっていた。
只見の秋を飾るススキ。
窓から手を伸ばせば指先が届きそうだ。
思いの他多くの人が待つホームに、会津若松行きが入線。
この駅では、つい最近まで昔ながらのタブレットによる閉塞儀礼が毎日行われていた。
列車を見守る駅員さんに、どことなく寂しさが漂うのは気のせい?
只見線定番のお立ち台から、只見川第一橋梁を望む。
山深い郷を走る姿を表現したかったが、列車のカラーが緑と白なのですっかり同化してしまった…
まあ、それくらい自然に馴染んでる鉄道ってことで…
それにしても、見れば見るほど美しい鉄橋だ。
ちょっと後悔気味なので、紅葉シーズンに再挑戦!?
Nikon D800 + AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)[2,3,5枚目]
Fujifilm S3 pro + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)[1,4枚目]
秋桜の脇をかすめて、国鉄型気動車がゆっくり通り過ぎる。
青空に漂う雲も、いつの間にか秋雲になっていた。
只見の秋を飾るススキ。
窓から手を伸ばせば指先が届きそうだ。
思いの他多くの人が待つホームに、会津若松行きが入線。
この駅では、つい最近まで昔ながらのタブレットによる閉塞儀礼が毎日行われていた。
列車を見守る駅員さんに、どことなく寂しさが漂うのは気のせい?
只見線定番のお立ち台から、只見川第一橋梁を望む。
山深い郷を走る姿を表現したかったが、列車のカラーが緑と白なのですっかり同化してしまった…
まあ、それくらい自然に馴染んでる鉄道ってことで…
それにしても、見れば見るほど美しい鉄橋だ。
ちょっと後悔気味なので、紅葉シーズンに再挑戦!?
Nikon D800 + AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)[2,3,5枚目]
Fujifilm S3 pro + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)[1,4枚目]
2012/10/01
未だ残る傷跡
田畑の中にポツリ佇む無人駅。
待合室はベニア板で塞がれ、赤錆びた線路はススキの中へ…
2011年7月の記録的豪雨により、多くの橋梁が失われたJR只見線。
一部区間は10月から復旧するが、第六只見川橋梁に続いていたはずのレールは、無残にも谷底へ向かっていた。
下流には1年以上も只見川の水に浸かったままのトラス橋の姿が。
自然の力は本当に恐ろしい。
辛うじて流出を免れた第八只見川橋梁も、流木が橋梁上に引っかかったまま。
続く路盤もえぐり取られ、復旧は一筋縄ではいかない。
唯でさえ運行本数が少ないことで有名な路線だが、列車が走る走らないの差は大きい。
未だ全線復旧は白紙状態。
とにかく、このレールの上を再び列車走る日がやって来ること祈るばかりだ。
Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
2012/09/22
木造駅舎探訪~上信電鉄~
お経に出てきそうな駅名の木造駅舎。
一発では読めませんでした…
正解は"なんじゃい"駅。
由来は分からないが、昔からこの名のよう。
名付け親の性格が、何となく分ってしまう気がする。
こちらはまるで民家の裏口のような上州七日市駅。
佇まいがなんとなく紀州鉄道 西御坊駅を思い出させる。
小さな改札係。
Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)[1-4枚目]
+ AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)[5枚目]
2012/09/16
タウシュベツ橋梁
青空の下、人気のない湖に佇む朽ちたアーチ橋。
数多く残る北海道の廃線遺構において、代表的とも言っていい風景だ。
剥き出しになった鉄骨が、この橋の置かれた状況を語る。
そう遠くない将来、本当に湖底へと沈んでいってしまう運命だろう。
大自然の中を貫いて建設された士幌線。
糠平以北は今では人家も殆ど無く、こういった遺構がなければ、開拓者たちで賑わっていた時代を想像するのは難しくなってしまった。
Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
2012/09/13
湿原をゆく・・・
北海道東部、別寒辺牛湿原を釧路へ向かう単行気動車。
雄大な自然の中を貫きつつ、その風景に溶け込んでいる姿は深く印象に残る。
後追いを粘ってみる。
沿線に通信柱がないので、列車がいなければどこにレールが敷いてあるか見当がつかない。
この非電化ワールドがやっぱり堪らない。
空は今にも雨が降り出しそうな曇天。
そんな中、何の変哲もない列車を一緒に見送ってくれた同行者に感謝♪
Nikon D800 + AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)
2012/08/28
高滝駅の主たち
暑さのピークが過ぎた昼下がり。
木造駅舎の残る高滝駅を訪れると、何やら賑やかな鳴き声が…
列車が暫く来ないことを良い事に、日陰になったホームに寝転ぶ主たち。
こちらの様子を気にしながらも、のんびりムード全開だ。
改札で堂々と昼寝。
こっち見んなw
木製ベンチを独り占めの若い主さん。
人に虫に色々なものに興味津々だ。
ファインダーを覗けば、そこには都会暮らしの疲れを忘れることができる風景。
これだから小湊ワールドは堪らない。
Nikon D800 + AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)
場所:
日本, 高滝駅(千葉)
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