2014/09/08

住宅裏の線路跡 -越後交通 長岡線-


住宅の裏にひっそりと潜む2本のレール。
遺構が多く残っている越後交通長岡線でも、今や貴重となってしまった線路付きの路盤が残っている。


大河津分水駅跡から旧街道を大河津駅跡(現JR寺泊駅)へ行くと、古い商店街の間に突如レールが現れる。
アスファルトにはその痕跡がないが、ここが旧越後交通長岡線の踏切跡だ。
ちなみに、JR越後線との踏切もここから100mほど先にあり、こちらは現役。


すっかり住民の庭となっている線路跡は、いい感じに生活空間に溶け込んでいる。


振り返って踏切跡を望む。
ここから大河津分水駅跡まではレールは撤去されているが、道路との境は特にレールが切断されている気配はない。
おそらく、この錆色のアスファルトの下には、途中までレールが埋まっているのだろう。


大向津駅跡方に線路跡をたどると、小さな鳥居が現れる。
路盤跡から伸びる小さな参道の階段といい、現役時代はなかなか味のある風景だったのではないかと思われる。


この付近は小道が横切っていることもあってか、線路は石畳化されている。
間違いなく廃止になってから設置されたものだと思うが、線路をそのままにするために切込みを入れた工事は結構手間がかかるのではないだろうか。
そこまでしてでも線路を撤去したくなかったのか、撤去出来なかったのか…
色々な考えが浮かぶが、線路をそのままにしてくれていることは素直に嬉しい。


ここは、近隣住民の駐車場になっているようで、レールも仄かに輝いている。
線路はこの直ぐ先の水路を渡るところで途切れる。
大河津駅跡にもレールを始め多くの遺構が残っているというが、夏草が覆い茂っておりやむなく敗退。

少し場所は離れるが、南を走るR116沿いの旧コンビニ跡の駐車場に転轍器標識が放置されていた。
Googleストリートビューでも確認できるこの置物は、風貌から言って越後交通絡みではないかとも思える。


Nikon D800 + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)

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