2012/02/10

北国の夜と路面電車


線路を覆う北国の氷。
ライトに照らされたその姿は、まるで黄金のようだ。


札幌駅南側の市街地を走る札幌市電。
道路は一面氷。行き交う車は頻繁にスリップを起こしている。
そんな中、冬でも安全な移動手段として、今日も多くの人が市電に乗り込む。



発着場から円山公園方面を望む。
山肌に輝く塔のようなものは何なのだろう?



雪国の夜は美しい。
1961年製の車体に、街の灯が輝く。



すっかり陽が暮れ、気温がぐんぐん下がり始めた頃、構内では雪かきが始まる。
寒さの中に、人の暖かさが伝わってくる、そんな路面電車だ。

Fujifilm S3 pro + AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)

2012/02/09

SLを撮る!


この時期の釧路本線には、いくつかの臨時列車が走っている。
その中でも特に人気なのが、C11牽引の「SL冬の湿原号」だ。
一日一往復しか運行されないこの列車を撮るため、この日は朝6時半過ぎに駅に降り立ちロケハンを開始。
近くの温泉で朝風呂し、冷えた体を温めた後にいよいよSLを狙う。
遠くから汽笛が聞こえ、粋の良いドラフト音が近づいたその時、それを待っていたかのように2羽のタンチョウが白舞台に降りてきた。


釧路への折り返しは、湿原と絡めて俯瞰で狙ってみる。
雪の積もった山をひたすら登り、湿原を一望できる場所でカメラを構える。
やってきた列車は煙を吐かずして湿原を通り過ぎていく。
日も少し陰ってしまい、少しイメージと異なったが、念願の場所でシャッターを押せて感無量だった。

このあたりはエゾジカの越冬地でもあり、汽車が通り過ぎる横で凍った湖を慎重に渡る姿が見られた。

Fujifilm S3 pro +
AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)[1枚目]
Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)[2枚目]

2012/02/08

冬の湿原を行く


網走から3時間あまり、列車は釧路湿原に差し掛かる。
車窓から見る景色は、正に絶景という言葉がふさわしい。



湿原の中で列車を待つ。
辺りは人家どころか人影も皆無。
聞こえる音といえば、森を抜ける風とコゲラが梢を叩く音だけ。
山の向こうで汽笛が響き、列車がやってきた時の安心感はなんとも言えない。



網走-釧路を完走する列車は1日に4本。
一見少なくも感じるが、ゆっくりがモットーの途中下車の旅には、このくらいが丁度いい。


Fujifilm S3 pro +
Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)[2,3枚目]
AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)[1枚目]

2012/02/07

冬晴れの道東



雲ひとつ無い冬晴れの空の下、列車は知床斜里駅に到着。
世界遺産 知床半島の付根に聳え立つ、海別岳を望む。
線路はこの先で進路を90度南に変え、内地を目指す。


知床斜里駅を発つと、車窓は流氷の浮かぶ海から一変。
白く染まった農地と防雪林、堂々たる藻琴山。
いかにも北海道と言った風景が窓枠一杯に広がる。



車内は地元の人をはじめ、一人旅から団体客まで様々な人で満席。
皆それぞれ思いを持ちながら、シャッターを切る。



風光明媚な土地を走る釧網本線。
過去にはいくつもの路線が接続していたが、現在はすべて廃止され、線路はひたすら釧路を目指すのみ。
しかし、沿線には温泉を筆頭に観光地が多くあり、ここ近年は訪れる人が多い。
ローカル線と言うよりは、観光鉄道として活路を見出しているようだ。

Fujifilm S3 pro + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)

流氷を横目に…


雪で閉ざされた海岸を、白い粉雪を巻き上げながら列車がやってくる。
この寒さもなんのその。
今日も定刻運行だ。


冬のオホーツクといえば流氷!
車窓いっぱいに広がる氷の海をが見られるかと思いきや、流氷は沖遠くに…
地元の人に話を聞くと、流氷は風の影響を受けやすくあっという間に移動してしまうらしい。
いつかリベンジ?


北浜駅のお立ち台から網走方面を望む。
海沿岸から流氷が離れる「海明け」まで、漁はお休み。
今は観光業が盛んに行われているが、昔の人は冬をどう過ごしていたのだろう。

Fujifilm S3 pro + AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)

2012/02/06

オホーツクの冬朝


氷点下20度の世界を照らす朝陽。
オホーツクの海から湯気が立つ幻想的な風景の中を、一番列車が釧路へと向かう。
今日はどんな一日が待っているのだろう。


カメラのシャッターが固まるほどの厳寒。
しかし、ファインダーを覗くとその寒さを忘れられる景色が、ここには広がっている。


Fujifilm S3 pro + Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
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